あべのタスカルで南海トラフ地震について考える(前編)では、地震について調べたことをまとめていたら思ったより長くなってしまったので、前編と後編に分けました。後半では実際にあべのタスカルで体験したことなどをまとめたいと思います。
タスカルシアター
写真を撮り損ねてしまいましたが、ミニシアターで10分弱くらいの映像を観ます。東日本大震災で被災された方の話、また親と3人兄弟の5人家族を主人公にした震災のシミュレーションドラマが放映され、自分だったら、とリアルに想像出来ます(コテコテの関西弁というのも大きいかも。)
「減災を学ぶ」コーナー
地震が発生した後の被害を最小限に抑えるための行動について学びます。
- 地震発生時はまず身を隠す
- 揺れが収まったら火を消す、ガスを止める
- スリッパや靴を履く
- 家から出る時は、ドアに自分の連絡先を貼っておく
- ドアを開けっ放しにして出口を確保する
地震発生中に火を消しに行ったり、ドアを開けに行ったりしそうですが、揺れが収まるまでは身を隠すことが大切だなと感じました。
「消火を学ぶ」コーナー
地震によって火災が起こった場合の消火手順について学びます。
- 火の発生元に狙いを定めて噴射する
- 火が天井の高さまで上がってしまったら諦めて逃げる
- 消火器の噴射時間は15秒ほどしかない
特に消火器が15秒しか使えないということは全然知りませんでした。初期消火を目的としているということですね。
自宅(マンション)に帰宅後、消火器の位置を確認しましたが、玄関ドア横にちゃんと備え付けてありました。意識していないと分からないものですね。初期消火は時間との勝負です。5秒10秒のもたつきが命取りになりかねないので、瞬時に使える様に取り外し方と使い方も確認しておきました。
「煙を学ぶ」コーナー
煙の性質や火災が発生した場合の逃げ方について学びます。
- 一酸化炭素を吸い込まないために、口をタオルやハンカチで覆う
- 煙は上に上がっていくので、しゃがんで移動する
- 部屋の中の酸素を無くす、煙が広がるのを防ぐために逃げる時は扉を締める
がれきの街(余震体験)コーナー
大地震に見舞われた後の街の様子を再現したコーナーを歩いて回ります。
- 余震で建物が崩れることがあるので、倒壊した建物には近づかない
- 倒壊したものによって道が塞がれることがあるので、普段から逃げ道を確認しておく
震度7体験コーナー
最後は震度7体験コーナー。ここでは、直下型地震である阪神淡路大震災の揺れ、海溝型地震である南海トラフ地震の2種類を体験することが出来ます。
直下型地震は時間は短いが縦揺れが大きい一方、海溝型地震は数分にわたって大きい横揺れが続きますが、両方体験することではっきりとその差を感じることが出来ます。海溝型地震は特に怖いですね。「大地がうごめいている」という感覚を、しばらくの間肌で感じることになります。
また揺れている間、目の前のスクリーンでは家具が倒れて部屋がどんどん荒れていく様子が映し出されており、これもとても良いシミュレーションになります。
その他館内のコーナー
震度7体験コーナーで一連のコースは終了ですが、館内には「備えを学ぶ」「救護を学ぶ」などのコーナーもあります。中でも「もしもこんなときに災害にあったら」コーナーはクイズ形式で災害時の対応について学ぶことが出来ます。大人用、子供用とあるので家族で楽しみながら学習が出来ます。
終わりに
今回は震度7を体験しておきたいと思い、あべのタスカルにお邪魔しました。実際に直下型地震の縦揺れ、南海トラフ地震を代表とする海溝型地震の横揺れを身をもって知ることが出来ました。地震が起こったら?火事が起こったら?煙が広がったら?
実際に起こった時、冷静ではいられませんし、迷っている時間もありません。
事前に対処法を学んでおくことで、被害を最小限に抑えれるのではないかと思います。興味を持たれた方は是非一度あべのタスカルへ行ってみてください。
以上参考になれば幸いです。