「天上の虹」「長屋王残照記」「女帝の手記」読了

4か月くらい前だろうか。
日本史の勉強し直しを始めて飛鳥時代に入り、「この時代の人物像についてもっと詳しく知りたい」と考えていた時に見つけたのが里中満智子先生が描かれた「天上の虹」というマンガ。主人公が中大兄皇子でも大海人皇子でもなく、讃良皇女(持統天皇)。教科書的には「サブキャラ」であるが、そこもまた面白いと思い購入。

この漫画では蘇我入鹿が暗殺される乙巳の変から讃良が亡くなるまでが描かれているが、讃良を主人公にしているのは秀逸。中大兄や大海人を主人公にしていたら、ここまでスケールの大きい物語にはならなかったと思う。

読了後、続きが気になり、長屋王と藤原四子について描かれた「長屋王残照記

藤原家と天皇家との間の葛藤に生きた阿倍内親王が主人公で、阿倍内親王(と道鏡)対藤原仲麻呂について描かれた「女帝の手記

と奈良・飛鳥時代3部作を読了した。

「長屋王残照記」が全3巻、「女帝の手記」が全5巻なのに比べ、天上の虹は全23巻と超大作になっており、この作品に対する里中満智子先生の力の入れ具合が分かる。まあそれだけ激動の時代だったということでもあるのかな。

3部作の登場人物について

備忘録も兼ねて印象に残った登場人物をまとめておこうと思う。3部作なので登場人物は重複する。

天上の虹

中大兄皇子、讚良皇女、大海人皇子、天武天皇、額田王、有間皇子、高市皇子、大津皇子、大友皇子、十市皇女、草壁皇子、阿閉皇女、氷高皇女、珂瑠皇子、中臣鎌足、紀皇女、藤原不比等、吉備皇女、柿本人麻呂、御名部皇女、新田部皇子、長屋王、大名児、五百重、穂積皇子など

長屋王残照記

阿閉皇女、珂瑠皇子、氷高皇女、吉備皇女、長屋王、藤原不比等、藤原宮子、藤原武智麻呂、房前、宇合、麻呂、橘三千代など

女帝の手記

首皇子、安宿(光明子)、阿倍内親王、藤原仲麻呂、藤原長蛾子、道鏡、橘諸兄、和気清麻呂、吉備真備、大炊王など

好きな人物と嫌いな人物

あくまでこの漫画で描かれている人物像で、という前提で。

好きな人物

新田部皇子、氷高皇女、大名児、阿閉皇女、大津皇子、紀皇女、藤原長蛾子辺りかな。これらの人物に共通する「人にどう思われようと自分の決めた道を貫く」という誇り高いところが好き。特に氷高皇女に対する新田部皇子、大津皇子に対する大名児に共通する「自分が身を引いてでも相手の幸せを守る」という生き様には考えさせられるものがある。

嫌いな人物

橘三千代、藤原不比等、五百重、藤原四子辺り。分かりやすく藤原側が嫌い。悪役が嫌いというフツーの感想に(苦笑)。敢えてそれ以外を挙げるなら、首皇子(聖武天皇)、穂積皇子、弓削皇子辺りかな。しっかりせえよと。

まとめ

今回の三部作、とーっても面白かった!特に天上の虹ではこれだけの登場人物の各々の心情の機微が絶妙に描かれており、里中満智子先生の凄さを感じる。

あと普通に歴史の学習にかなりイチオシ。参考書なんかでこれだけの登場人物について学習するのは至難の業。学生の時に読めてたら、、、と思ったけど、学生の時はこの三部作はまだなかったな(苦笑)

ということで非常に楽しく読ませていただきました!
また何年後か折を見て読み返してみようと思います。

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